ラストラン遠藤です。
昨日、シュプリンゲンスキークラブ第49期追いコンが行われ、引退することとなりました。
また、遅ばせながら第49回全国学生岩岳学生大会男子クラブ総合優勝を16年振りに果たしたことも、合わせてご報告させて頂きます。
多分ダラダラ長い文書になってしまうので、暇な人だけ呼んでもらえたら嬉しいです。
シュプリンゲンには、高1の冬合宿の時に、学院OBの暇そうなシュプリンゲンの先輩がコーチングに来ていて、大学生にもなって、まだアルペンスキーを続けてる物好きな人もいるんだなくらいにしか思っていなかったのですが、高2の冬に西崎さんシュプの合宿にお誘い頂き、野沢でたけしチームの様々な大学の人と仲良くしていただき、そこでレベルの高いスキーと出逢えたのが、シュプに入るきっかけでした。
今思えば、ただの早めの新入生確保だったわけですが。
高3もたけしチームにお邪魔をし、その頃には脳が溶けてて大学でも、アルペンスキーをする流れになっていたし、4つもアルペンスキーサークルがある中で、シュプ一択でした。
1年生なのに新歓する側だったし、新歓合宿で車を出したのは一生忘れませんw
高校生の頃は親に合宿費、道具代を全額支援いただいたのですが、大学に入ってからは勿論そんな甘い訳もなく、1年のバイト代の半分以上をスキーのためにつぎ込む、地獄の4年のスタートです。
同期は当初全員男で、ゴリゴリの経験者だらけ、新歓合宿でポールぶち込まれた時に、実力の無さが露呈して、絶望した記憶があります。
入部時にサークルの1番の目標が、岩岳大会優勝と軽く流しで聞いていて、ポイント制、チーム制、規模感など全く分からないまま、岩岳に出場。
自分より早い美崎さんを翌年度の特別シードを見越した上でBチームの1走に持っていき、おこぼれでAチームにスタメン入り。
その年の朝里合宿で、右膝外側側副靱帯を損傷し、怪我明けで装置も外れていないまま、初日の雪不足DH代替SG。235番スタート110位。ノーポイント。悔しくてゴールで大泣きしてしまいました。
僕は大泣き、たけしさんはSGの途中で漕いだの初めて見たと大笑いしてました。
翌日もSG。前日のことを忘れて、装置を外しての滑走。結果は294番スタート44位と奇跡を起こしました。自分でも未だよく分かりません。
ただ、そこが自分の中でピークで、新人戦は野口と高峰に1走を譲ってもらい、結果24位と最低限の仕事をした程度。野口が11位だったので、1走を譲っていれば、入賞出来たでしょう。
SLでは、掘れに合わせる技術もなく、セカンドカット。GSはDF。
クラブ成績は総合3位。同じ早稲田のw.s.sが初の総合優勝と悔しい結果に終わりました。
先輩たちが毎晩Excelでポイント計算をしてるとき、ゴールでみんなの滑りを祈ること、敵が転ぶことを祈ることしか出来なかったとき、自分の無力さを痛感しました。
表彰式後のたけしチームシーズン最後のミーティングで、「岩岳の借りは岩岳で」と言われた時が、その時アルペンスキーのギアがもう一段階上がった瞬間でした。
2年の岩岳で、Aチーム総合優勝を目標に練習を重ね、自分もAチームからは漏れたものの、Bチームで特別シードを狙っていましたが、コロナウイルスの影響を受け、開催2週間前に中止。
不可抗力で、当時の4年生と最後に滑れなかったのも、すごく悔しかったですし、2年時に特別シード、3年でAチームスタメン入り、優勝というビジョンが、崩れました。
その年で卒業の2人
不完全燃焼なシーズンを終えましたが、3年こそは開催されると信じ、練習は止めませんでした。
しかし、これもコロナウイルスの影響で、団体戦は中止。個人戦で勝手に参加してねという形態に変更となり、全体の雰囲気もイマイチ気分が上がらないまま、ただの計測会という感じで終わりました。
そして今年、引退前優勝ラストチャンスの岩岳
優秀な後輩が入り、Aチームは全員が特別シードを狙う実力を持ち、全員がエースと言っても過言では無いチームを準備することが出来ました。
2月の1部では高速系DH、SG 3月の2部では技術系のGS、SLという日程だったため、私は自分の長所を活かして、今シーズンは高速系特化の練習メニューを組んでいました。
普段はほぼGSを練習し、絶対に怪我は出来ないため、すーぐサボり(オフを取る)岩岳を迎えました。
高速系の結果は個人DH12位 SG10位入賞、クラブ成績も両種目圧倒的なら点差を付けての1位と大満足の成績でした。
始まるまでは後輩達は岩岳、団体戦というものを理解出来ておらず、やる気も半ばという感じが見受けられましたが、始まってからはチーム一丸となれた気がします。やはり岩岳はいいものですね。
3週間ほど、間をあけ、2部の技術系
初日男子GSで、1本目で僕がDF。高速系での成績を評価され、5走から3走にあげてもらっただけに、失敗した瞬間は涙が溢れかけたし、
2本目はチームメイトのナイスランを願うしか出来ず、1年目の岩岳を思い出してしまいました。
しかし結果は2本目でさらに高峰が飛んだものの、2位のw.s.sとは点差を僅かに広げる結果となり、本当に安心しました。
最終日女子SL、表彰式はOB、尹さん、塩谷さん、井堀さん、ラシャの原田さんも駆けつけて下さりました。
SLでは、苦手種目ということもあり、自分から6走を引き受け、仲間にポイントは託しました。
自分は256番滑走ということもあり、セカンドカットも全然あるなと思っていましたが、掘れに合わせてボブスレー戦法でギリッギリでセカンドカットに残ることが出来、なんとAチーム6人が2本完走で、結果クラブ総合優勝を決定づけました。
嬉しかったです。
表彰式でチームの名前を呼ばれた時、チームのみんなが表彰台を譲ってくれ、1番高い位置から見た景色は今でも思いだせます。
僕らも嬉しかったですが、何よりOBの皆さんが優勝旗を見て、喜んでる姿、昨日の追いコンでも、西崎さん含め、OB全員に優勝おめでとうと言って貰えた時に、本当に全員の悲願の優勝だったし、この優勝はシュプリンゲンに関わってくれた、皆様のお陰だと改めて感じました。
ここに感謝申し上げます。
4年間夏の間もバイトやトレーニングで時間と労力を使い、冬に貯金が物凄い勢いで消える生活を続け、凄く頭の悪いことをしているなと何度も考えましたが、止めたいとは1回も思いませんでした。それだけアルペンスキーの魅力に取りつかれていたのでしょう。
自分はあと10日もすれば、学生を卒業し、社会人
になるわけですが、最後の最後に最高の結果をもたらすことが出来て、悔いは無いです。
同期で院進する2人はあと2年の学生スキーヤーとしての日々を送れるのは、少し羨ましくもありますが、来年以降は社会人スキーヤーとして応援させて頂きます!
4年間こんなクソ生意気な私と仲良くしてくれて、優しくしてくれてありがとうございました。
またゲレンデで会おう!みんな!
たけしさん6年間ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします!