早稲田大学シュプリンゲンスキークラブ公式ブログ

早稲田大学公認のアルペンスキーサークルです!

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4/1 新歓その1! 新年度スタート

皆さんこんにちは、新2年木村がお送りします。

いよいよ年度も変わり、新歓の時期となりました!

2年と自分の学年を名乗っておきながら、もちろんのことまだその実感は湧いていません。

1年前の緊張した面持ちでスーツを身にまとい、あれよこれよと早稲田の渦に飲み込まれていたのを非常に最近のことのように感じます。気づかぬうちに1年経ってしまいました( ;∀;)

 

 

 

 


本日はビラ配り&新歓ブースを行いました!

用意したビラは3種類!この冬芽さんのビラカッコいい

ビラ配りのとき、周りを見渡してみると人!人!人!だけどほとんどが新歓を”している”側で”されている”新入生はごく少数。早稲田の多種多様なサークル勧誘でごった返している中、必死にビラを渡し、反応の良かった子にはシュプのことを軽く説明して魅力を伝えていきました。

 


またブースにも新入生を呼び込んでアルペンスキーとはどんなものなのか、合宿ってどういうイメージなのかと説明していきました。

ブースは去年の3号館から10号館の奥というかなり渋めな位置となりましたが、スキーをちょこっとやったことのある女の子が数名来てくれてとても感触は良かったです。入会に期待です😆

 

 

 

あ、伝え忘れましたが、4月はじまりの時点で新入生男子の高校でアルペンをやってた5人がシュプに入会を決めてくれました👏👏

え、5人!!!?? 驚きましたけどスキー経験者の高校生がシュプのことを知っててくれて、それも入会を決めてくれたのはうれしい限りです。

 


明日以降も新歓頑張りまーす!集まれ!未来の岩岳チャンピョンズ!!!!

 

 

 

『週刊アルペン語り』第二十九回 0.01秒の先へ

どうも、「0.01秒の男」こと2年の渡辺です!

時が流れるのも早いもので、もう3月もくれですね。桜の咲き誇るこの季節、皆さんはどうお過ごしでしょうか?シュプからは今年5名の先輩たちが卒業されました。とても悲しいですね。まるで一つの時代が終わったかのようです。
ただ、もう4月からは新歓が始まるので前に進まなければなりません。シュプの新たな時代の始まりを、幹部として作っていけたらなと思っております。

私事にはなりますが、髪の毛と眉毛が生えてきました。東京に帰ってから一番の心配事でありましたが、周りの方々が僕の見た目に順応するという形でなんとか威厳を保つことができています。坊主と半分の眉毛に少しばかり愛着が湧いていたので、なんだか伸びてくることへの寂しさを感じております。

 

さて、先日の第51回全国学岩岳スキー大会技術系種目を終え、僕のシーズンは終了しました。

 

僕のリザルトについて書かせていただくと

GS 1st DF

SL 1本目121位(クオリファイならず)

 

SLに関しては120位カットでクオリファイまで0.01秒及びませんでした。そんなこんなで編集部の上司からは「0.01秒及ばなかった理由について」を頼まれ、また女子SLを担当して頂いた冬芽さんの代打ということもあり今回アルペン語りを書かせて頂きます。東京に戻ってまだ日は浅くスキーの動画見たりとのんびりしている中、溜まっていたシュプブログを読んでいたらなんだか執筆者の熱い想いに打たれていました。そこで今回は僕が入部してからここまで2年分の思いを込めた熱い記事を書きました!明日死んでもこれだけは書き残したい!そんくらいの気持ちで書きました笑

はじめに、0.01秒を縮めるポイントを自分なりに考えたので列挙していきます〜

 

・スタート

・ライン取り

・緩斜の攻め

(・光電管の位置確認)

 

・スタート

僕はものすごくスタートが苦手です。先輩にはスタートとタイムがあっていないといわれます。壊滅的です。下の写真は早慶戦での一コマですが、ものすんごくスケーティングがぎこちないです。一方こちらの二枚の写真は師匠とミネミネさんのスタート直後の様子です。僕との違いは一目瞭然ですね。二人はそれぞれタイプは違えど明らかに漕ぎとスケーティングの躍動感が違います。上半身の漕ぎと下半身のスケーティングの連動性をもっと研究するべきですね。あと、スタート直後に漕いだ時のスピードに慣れることですかね。ここでもう0.1秒以上差がついてそう。

斜め後ろへの蹴りだしが弱く前方方向への推進力に劣る

背筋から漕いでいるミネミネに比べて腕しか使っていないため力強さに劣る


・ライン取り

次に着目する点はライン取りです。ライン取りといっても、普通のアルペンスキーのSLではなく、岩岳ロームのライン取りですね。こればかしはなかなか練習で対応できるものではありません。練習ですら作ることのできないバーンってなんだ。ライン取りに関しては今の実力的にはベストだったのではないでしょうか。前日に先輩(どぅさん、ひろきさん)からもらった、動画を参考にラインを考えました。ポイントは、ポールに触れない、バンクに乗っていくことだと思います。特に急斜は掘れているので無理にポールに叩きに行くと内倒したり、ターン遅れたりとかえってロスになることが多くなると思います。ラインに関して改善するとすれば、緩斜の入りやゲートの出口などでしょう。

 

・緩斜の攻め

スタート直後と急斜終わりはバンクもあまりなく、比較的自分の滑りたいように滑れます。自分の現状の実力であれば、ここが最もタイムを縮められた場所だったと思います。最後の緩斜であと2,3本早くからポールを叩けていたらタイムをもっと縮められました。出走前にバーン状況の情報をもとにより細かく攻められる場所を頭に入れておく、滑ってる中で、バーンに合わせた瞬時の対応力を養うなど、練習のときからバーン状況をよく見て、自分がどのくらい滑れるのかをしっかり把握しておくことが課題解決につながると思います。

もっとポールの近くを滑れたらタイムが上がりそう

・光電管の位置

最後に光電管の位置について話したいと思います。これは、もっと技術の高い選手が最後のあがきとして考えるようなことだと思いますがこれで本当に0.01秒変わると思います。

練習からタイム計測をするチームは多くあると思いますが、その時からすでに手が届いていないことがあります。光電管の高さをインスペクションの時から注意して把握することで、手で最後しっかり切るようにした方がいいでしょう。この話は僕の好きなスキー系Youtuber①小林晋之介さんのラジオチャンネルの方でも少しだけ取り上げられていました。(https://youtu.be/F-uM7qTHbhc?si=kZefU0HaoHFFY_SO)(9分50秒くらい)

手よりも足の方が先にゴール切ってる??

 

少し自分の話をさせていただくと、今年はとにかくお金がなかった!!

働いても働いてもお金は消えていく一方。10月の時点で貯金残高は5桁ギリギリ!

貯金もなく、また兄がクロカンをやっており学生時代はほとんどを自分で稼いだバイト代で賄っていたため、自然と自分も自分の稼いだお金で賄わなければならなかったのでほんとにピンチでした。

 

いやあ今年はシーズン始まる前から色々ありました🙂

シーズン券払うのに、送り先の住所間違えて早割り期限に間に合わなかったり、北海道合宿の行きの飛行機乗り遅れて、搭乗券追加購入したり、などなど、、

 

そんなこんなで今年は全然滑れないかもって思いながらスタートしたシーズンでしたね。

 

そんな中、お世話になっているたけしチームの宿で居候をお願いして働かせてもらえたため、結果としては去年に比べかなり滑走日数を稼ぐことが出来ました。

 

終わってみればこんなに滑れたのは奇跡だったのかも!

 

シーズンを通して上手くなりたい、速くなりたいという漠然とした気持ちがありましたが、自分の中でどこか悶々とした気持ちがありました。何が目標の核にあるのか?シーズンアウトした今、改めて振り返ると僕が今年どうしたかったのかがわかりました。僕が今シーズン目指していたものは「脱未経験者」です。順を追って説明します。

そもそも、我がシュプリンゲンスキークラブは今年の岩岳を終え男子総合3連覇、女子は準優勝というサークル規模で言えば「日本一強いサークル」であります。おそらく、大学始めの学生を受け入れてくれるアルペンチームでこれ以上強いチームはないでしょう。

 

僕が入部した時は、前年に優勝しており単純に日本一強いサークルっていう理由で入部しました。

 

シュプリンゲン、特に男子チームで見てみればAチームは経験者はもちろんのこと、インハイ、関東出場、FISレーサーとサークルでこんなにもメンツが揃うのかという顔ぶれ。毎年先輩方が卒業していきますが、速い選手保存則が成り立ち、コンスタントに経験者や高い技術を持った選手が入ってきます。ざっとシュプリンゲンはこんなチームです。

 

そんなチームに入った僕は、1年目なかなか滑走日数も滑れないまま(レース込みで20日ちょい)終了。一年目は正しく初心者でしたね。思えば1年生の時は周囲とのギャップに劣等感を感じなかなかに辛い思いをしました。今思い出そうとしてもあまり良い記憶はありません。このようなアルペン1年目の人が置かれる境遇について、僕の好きなスキー系YoutuberDavidさんが以前のアルペン語りで執筆してくださっているので是非ともそちらを参照ください(『週刊アルペン語り』第十五回 「あの人何しに来たんだろ?」 - 早稲田大学シュプリンゲンスキークラブ公式ブログ (hatenablog.jp))。
僕はこの記事を1年目に読みたかったです笑

 

 

話を戻しましょう。なぜ「脱未経験者」を目的としていたのか。それは一言で言えば仲間に認められたかったからです。

 

仲間に認められるためにはどうすればいいのか。それはみんなに追いつけばいいと思ったのです。単純。我ながらに脳筋。だけどシンプルでいいんです。追いつけば、「一」アルペンスキーヤーとして認めてもらえる!そう思ったのです。僕もあの輪に入りたいな、一緒に競いたい!そんな思いが根底にあったから2年目はオフトレから頑張れました。

 

大会当日、GSは割と上位(50~60位近く)を本気で狙っていたため、自分の出走順も考えると1本目から攻めようと思っていました。



公式にも煽られました笑

 

ですが攻めようとするあまり急斜の入りでミスり、あえなくDF。その時は悔いのない攻めだと思いそこまで後悔することはありませんでしたが、今思えばもっと慎重に行けば、とか思っちゃってます。

SLの1本目、僕は295番スタート。後ろには2人しかいません。バーンは何重にも段ぼれが刻まれ、立派なバンクが幾多にも形成されていました。こんな最後にもなって応援してくれたシュプの仲間、Bib1の人が滑ってから既に2時間半も経過してるのに応援してくれたことに感謝です。今シーズンGSは上手くなったと自負できるのですが、SLは一向に上手くなった気がしませんでした。実際タイムを見てもGSで2~3秒(それでも結構差はある)ついてる相手にSLでは10秒近くつけられてしまっていました。連日の練習でぜんぜんSLが上達しないという焦りと苛立ちが僕を苦しめていました。こうしたわけで、あまり自信がないまま迎えた本番でした。GSでときったり、チームの入賞を考えたり、今の自分の実力を加味したら120位に入ることがちょうど良い目標でありました。いざ出走。バンクは想像以上で、合わせることに精一杯でした。(実は東工の同期が中間から楽器吹いてくれてたの後で動画みて知って嬉しかった。) 滑りながらこれダメかも、って思いながらも、最後の緩斜面でやっとポール叩けて何とか完走。電光掲示板に注目、タイムは1分01秒なんとか。1分切りを目標にしてたので2本目通ってるのかなーって。ていうか思ったより速くてちょっと困惑。なんか諦めきれないタイムだなと。おそらくセイコーリンクを開いて速報を見ていた人もいたでしょう。ゴールエリアにいたうちの一人が「あと0.01秒!」って叫ぶのが聞こえてきた。その瞬間僕の思考は止まった。あ、通らなかったのかのと同時にあと0.01秒か。その後失格者の繰り上がりを待ち何度も速報掲示板を見に行ったが僕の順位が繰り上がることはなかった。

 

正直練習からしてSLは今年うまくならなかったから結果も振るわなかったのに納得してしまっていたので、その日は割と結果に対して特別強い感情を抱くことなくただただ受け入れるだけでした。

 

だから僕にとっての0.01秒って、色んなものが詰まっているんです。たったの0.01秒。ストップウォッチじゃ測れない。よく小学生の時にストップウォッチ早押しなんて遊びしてたけど0.01秒なんて出せなかった。なんだよ0.01秒って。こんなん測れて誰が得するんだよ。まさか10年後にこんな思いするなんて。こんな0.01秒の差で2本目滑れなかった。この壁、めちゃくちゃ低くて薄いのに、精神的には高く厚くはばかっているように見える。チームメイトは余裕で通過した2本目にすら僕はすすめなかった。悔しい、今こうしてタイピングしてるだけでも涙が止まらない。みんなと同じ土俵にすら立ててなかったんだな。

もっと先輩や同期に自分が速くなったぞってことを、結果として残したかった!1人のアルペンスキーヤーとしてスタート地点に立ちたかった。

 

本当はこんな敗者が書くようなブログ書きたくなかった。勝った時にあの時は悔しい思いしたっていう思い出程度で書きたかったけど、ここであえて残しておくことで今後のスキー人生にプラスになるなと思ったので今回書き記しました。

もう来年からはアルペン初心者ではないでしょう。3年目ですし。ただ「脱未経験者」は達成できなかったので来年も「未経験者」としてのレッテルを背負って行くことになります。

 

僕の目標はたけしチームの同期に勝つことです。今はかなりちぎられていますが学生のうちに追いつき追い越します。これは僕の学生スキー人生の最大の目標のひとつです。彼らはとても速く、現に経験者を次々と追い抜いています。滑っても滑っても追いつかない彼らの背中に来年こそは近づき追いつきたい!

 

 

ここまで熱く語りましたが結局のところ技術があってこそなので、まずは自分の滑りと向き合って、基礎しっかり固めて来年また挑戦していきたいと思います。来年はまず、お金の無駄遣いをしないことと、貯金することを頑張ります笑。そして、年内のうちにフリーを重点的に行い、基礎を固め、ポール練に入りたいと思います。SLが一刻も早く上手くなることを自分に期待します。

 

最後まで読んでくださった方に心から感謝です。ありがとうございました。



PS

東工大同期へ

いつもありがとう、これからもよろしく!

 

忠次さん、良子さんへ

今年はお世話になりました、来年もお世話になります!

 

シュプ卒業する先輩へ

野口さん、ゼロワンのラジオ毎日聞きましょう!

峰さん、志は高く、愛情は深く、友情は等しく精進して参ります!お酒は程々にお願いします!

さとしさん、週末は野沢で待ってますよ!

ひろきさん、外湯いきましょう!

たいきさん、これからも僕のこと忘れないでください!

 

ブログ読んでないと思うけど

ごろーさん、来年は世界一周旅行してる場合じゃないですよ!スキーしましょう!

 

『週刊アルペン語り』外伝 3 自分の実力 ~ スラローマー格付けチェック ~

どうも。タナベカップ2年連続スラローム1位の高峰(引退済みOB)です。追いコン、卒業式ありがとうございました。N2に突入したサトウエイジ曰く、やはり引退すると、抜け殻になりますね!

さて今回は、大学6年間でスラロームに苦労し、苦戦した思い出を振り返り、スラロームの技量感について感じたことを書いていきたいと思います。(あとブログに登場するのも1回あるか?ないか?)スラロームは技量がかなり求められる競技だと思っています。タイムも始めたての選手と、経験者でとんでもない差がつきます。ターン回数が他の種目に比べ増え、1つ1つが細かいのが理由といえますね。SLに比べGSやSGの方がタイムの差はつきません。

SLの技量を上げようとして、上手い人の滑りを見ることもあるでしょう。そういったシチュエーションで、国内トップ選手の滑りを見ます。バケモンすぎて何もわかりません。様々な技能が合わさったのが滑走技術で、それぞれの技能のレベルが高すぎて、全体像だけ見ても「あれ違う生き物じゃない?」となるだけなのです。それぞれの技能って何があるんですか?と思うかた。今回はわたくしの意見ですが、技能の段階を並べスラローマーの格付けを1段階づつ説明していきたいと思います。

 

[ビギナー]

  1. 外足に切り替えで乗る
  2. 外足にターン後半まで乗り続ける
  3. 切り替えで上に抜けない
  4. 上体を回して叩きに行かない
  5. 切り替えでスタンスを狭くする
  6. 切り替えで迎え角をとる
  7. 迎え角をとりターン前半で内径角を取る
  8. ターン後半のカービングでの抜け技術

[上級レーサー]

 

大体、スキー始めましてこんにちはの初心者は1の外足に切り替えで乗るところから始まりますね。高校で軽くアルペンをやってた経験者は3まではできている印象はあります。トップレーサーは上体がカッコよく映るので上体から真似したくなりますが、やはり足元から作っていく必要があります。(雪面コンタクトは足元からの為) 足元の指導から上体の指導に移ります。

 

最終系として、どこら辺までの技量があればええのかというと、8まであればSAJの100ポイントは切れるはずです。いわゆる競技選手ですね。全国学岩岳スキー大会ではSLトップ10の選手は8までは出来ています。岩岳でのシードは出走順によりますが、6ぐらいまで出来ていれば入れます。ちなみに言及されていない、これ以上先のレベル、いわゆるSAJ 60 切りの選手などは、ワンピースでいうところの新世界の覇王色持ちだと思っているので今回は触れません。

(岩岳トップはSAJ 60 ~、FIS フリップ レベル)

 

この技量進化表はコーチとの談義に一部基づきますが、個人的な感覚によってまとめて作成しています。高峰は8のターン後半の抜けを気持ち掴みました。常時できるわけではなかったので、岩岳大会では14位でした。岩岳のレベル帯での話ですが、ぜひ参考にしてみてください。

 

続きましては、これらの技量の詳細の説明を行います。

 

その1:外足に切り替えで乗る

これは、スキーで最重要な重心移動を身につけているかどうかになります。外足から外足の移動。ニュートラルから右ターンと左ターンで加重動作左右にが違うことを理解したいですね。人間って誰しも左右差があって、柔道や空手上がりだったりすると上半身を片側に半身にする癖が出ます。こういう癖もスキーではなくしていきたいですね。

 

その2:外足にターン後半まで乗り続ける

次に、ターン後半までしっかり外足に乗る技術を身につける必要があります。切り替えで外足に乗れてもターン後半で外足に乗れずに突っ張る人がいます。板の軌道を考えると、内足より、外足の方が長い距離(回転半径がでかいので)板が動きますね。ここで外に乗ってただ板の返りを待っていると、外足の脛が抜け、ターン後半で外足が突っ張る形になります。ターン後半で外足の脛を抜かないように、外腰をローテーションさせ、腰を抜けないようにしましょう。大体アルペンスキーを初めて100日経つと意識しなくても、この域には自然に到達しているように見えますが、意識するともっと早く到達できます。

 

その3:切り替えで上に抜けない

切り替えで腰をあげよう!ニュートラルにしよう!!と習いますが、上に抜けると後傾になります。ここで斜面垂直にニュートラル、というよりは素早い切り替えができるようになりたいですな。トップを浮かさない意識で滑れると良きです。

 

その4:上体を回して叩きに行かない

ポールにストレスをぶつけたい!わかります。こんな楽しい競技はありません!上手い人叩いてる!真似しよう。わかります。しかし、そこで上体だけ回して叩きにいくと大変なことになります。脇が開いて、力が抜け、ムダパンチをしている状態になるのです。ポールを叩きにいくのではなく、邪魔になったタイミングで叩くといったイメージがよく良いと言われています。自分は、外肩を後方に引くようなイメージで滑っていました。また、内側の手も叩く時に前方に出し、ムダな上体の回旋を避けると良いでしょう。

ちなみに上体をグルングルンしていると次のターンに向け素早い切り替え動作ができません。速い人の上体が安定して見えるのもムダパンチをしていないからです。

 

その5:切り替えでスタンスを狭くする

スタンスが広いのは高速系や荒れてるバーンで安定するとは言われます。しかしながら、基本的には狭い方が切り替えが早いですよね。ターン中に狭くしようと思ってもできません。切り替えのタイミング。スタートのタイミングから狭くする意識を持ちたいところです。

 

その6:切り替えで迎え角をとる

急に難易度が上がります。まず切り替えを自分の腰の下、板が体の外に出る前にできているのが前提となります。次のポールに向かって板を縦に入れよう!とみんな思いますが、あれ実は縦に入れていません。ポールに向かって斜めにぶち込んでます。板のエッジがグリップするには時間がかかり、縦に入れるとグリップ時にはポールを過ぎたタイミングになっており、テールが外に出ます。逆に素早く切り替え、斜めに角度を取り板を入射させることにより、縦になったタイミングでグリップし素早いタイトなターンを実現できます。ちなみにラインもタイトになります。これ難しいですよね 〜 (略)

 

その7:迎え角をとりターン前半で内径角を取る

迎え角で内径角を取るには内倒しないバランスも求められます。なんで、あんな、深い角度で!!て思いますが、素早い切り替えで板が外に向いた状態で迎え角を取ると自然に板が外に流れ、深い角度を取れるようになります。この時に内旋動作を入れるとポールにあたる前に弓形の形が作れるようになります。ぜひ実践あれ。

 

その8:ターン後半のカービングでの抜け技術

さてここは自分が今シーズンに学んだ(会得しようとした)技術になります。普段練習していないチームにお邪魔して速い選手との比較をしたりしますよね。動画作成アプリで二画面にして上下で眺めるわけですよ。なんでこんな差がつくんだ......初めはゴールした時の旗門数から確認し、次にどこで差が開いたのかを分析します。

以下はシーズン初めの鹿沢レーシングプレイスにお邪魔した時の選手との比較画像です。私、スラローマー高峰がSL初日だったという言い訳は置いておいて、ターン後半で外足の荷重の抜けが目立っています。が、自分の良いターンでもこの選手との差がつくのです。どこ?!

「ポールマキシマム付近の抜け技術」特にこの差でした。上の鹿沢フレンズは当たった瞬間に一瞬で膝が返るんです。見てみてください。

写真にすると一瞬すぎましたね。もはや見えない。板がグリップしたら、外側へ加圧するのではなlく、前方に切り込む動作をしています。板のエッジで作成したレール上を素早く走らせるイメージです。特に外足優先で走らせます。

この技術は大学生初めが多いようなチームではまず教えないと思います。しかしながらジュニア上がりの選手がいるチームや、雪面が固いスキー場のレーシングチームではよく教えています。グリップさせてから、包丁で切れ目をスーっと入れるようなイメージです。

一度、この技術習得してないなと気づいてからの解像度の上がり方は凄まじかったと記憶しています。トップ選手の動画を見るとあら不思議。みんな膝が素早く返っている。みんなできてるんや...意識してシーズンを過ごし、1ヶ月経った頃には時々発動できるようになっていました。ターン中、外足を外側に踏ん張っているだけの人。前に切り込んでみてください。世界変わりますよ?

鹿沢での衝撃から一ヶ月後



以上スラローム格付けチェックでした。ちなみに、これだけ出来てもスタート技術が覚束なければ試合では勝てません。上手いのか速いのか。アルペンの大会では速さが全てです。メンタルの調整や、硬いバーンや柔らかいバーン、掘れているバーンに合わせた技術。筋力、柔軟性、コース把握能力、ヘアピン、ストレートの処理技術なども求められます。特にビギナー陣は教えてもらうまでスケーティング込みのスタート技術がまるでないことが多いです。これはコーチがスタートではなく、下からコメントをし、動画も下の部分だけ撮るというアルペンスキー教育の賜物です。先輩は隙を見てスケーティングとスタートを教えたいところですね。

 

また成長には見本や手本となる選手の動画を持っていることも大事です。手本がなくて習字は書けませんよね。自分は関口快さんのSLスタート動画を練習時大体毎日眺めていました。眺めるといってもiPhoneの写真でコマ送りでスタートから漕ぎ、足の出し方を自分のイメージに落とし込んでいった感じです。気づけば少し似てきていたようです。(白馬高校出身スキーヤー曰くちょっと似てたらしい嬉しい) 使っているマテリアルがheadで同マテリアルを使ってて真似しやすかったとかもあるんですかね。

 

関口さんのSLスタート(2021年3月の春雪 @白馬さのさか)

 

皆さんも、目指す先の、技量が理解できる範囲の選手の動画を一本でも持っておくことを勧めます。ちなみに練習と同じコースだったり、雪質が似てる状況の動画だと良いですね。ではまたスラローマーの皆様、どこかの大会で。

 

明日は本編の更新があるとか!?乞うご期待

3/19 岩岳最終日 女子SL

大変ご無沙汰しています。シュプ5年生のふゆめです🌱

 

岩岳最終日は女子SLです。

まずは、結果報告です。

2年生のかれん、M1の私は特別シードを獲得することができました!

来年の岩岳に向けてチームシードの枠を後輩に譲ることができるので一安心😌

1年生も執念の滑りで完走してくれました!

 

東工大女子チームから8ポイントのビハインドを抱える中での滑走となりました。

女子チームの2連覇を目指し、男子が全力でサポートしてくれたのがものすごく嬉しかったです❤️‍🔥

早朝からゴールエリアで場所取りをしてくれたり、インスペクションに入り具体的なアドバイスをくれたり、爆音の声援を送ってくれたり、、、(キリがないのでこの辺りにしておきます)。感謝感謝。

 

適度な緊張感の中、女子チームが優勝を目指せるチームにまで成長した喜びを噛み締めながらスタートに立ちました。

1本目は無事全員完走。しかし、東工大からポイント差を開けられてしまったので、後がない状態です。

2本目は散っても良いから攻めて、後悔の無い滑りをしようと強く思えました。

全員完走することはできました、目標としていた優勝には手が届きませんでした🥈

この悔しさ、来年絶対に晴らす

 

アルペン大学始めでいきなり優勝を目指すチームに入った1年生。

上級生からの圧力を感じさせてしまったところもありますが、最後まで諦めずに0.01秒を削り出す滑りをしてくれて、感動しました!

 

東工大女子優勝おめでとう!

シュプ女子チーム

優勝を目指していた分、準優勝にとどまり悔しいですが、悔しさをバネに来年こそ優勝します!

 

来年度は鉄筋運んでるから鍛えられてると言う言い訳は封印し、身体作りから出直したいと思います。

私が研究室に引きこもっていたら、ジムに引き摺り出してください!

3/18 男子SL

こんにちは!2年のりゅうせいです。今回は

先日行われた男子SLの結果報告です!

 


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 Aチームは全員完走&大量得点!今年はみんな完走率が高く、SLだけで見れば去年の倍近いポイントを得ることが出来ました!!

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 また、Bチームも200番台から3人ランクイン!! 一本目はかなり荒れたコースの中、果敢に攻めて6人全員がゴール!惜しくも2人、2本目進出が叶いませんでしたが(同期のよしみつは0.01秒差でセカンドカット、ほんとにほんとに惜しかった!!!)、4人が2本目に進出!セカンドランではシードも射程内だった1年 てるがDFしてしまいました。しかし、残った3人は合計550人捲りで2本目を終えました。ゴールエリアで見ていてとても痺れました!

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 Cチームも掘れを恐れずに攻めの滑りを見せてくれました!始めて1年目の子たちがセカンドカット内を狙ってコンマ1でも縮めようと滑る姿は心打たれるものがありました。来シーズンはみんなで2本目滑ろうね!

 


 僕はチームシードを貰って37番出走で滑りましたが、1本目は想定外の掘れに全く対応できず28位という結果に。続く2本目では硫安が効いた比較的得意なコンディションの中で10人捲ることが出来ましたが、合計タイムでたかみねさん(M2)とゆうきくん(3年)に負けてしまいました。

 


 そして、SLのレース結果を受けて男子Aチームの総合優勝&3連覇が決まりました!2位にはなんと500点以上の差をつけての断トツ優勝です。

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 男子Bチームも健闘して14位にランクイン、入賞にはあと一歩及びませんでした。

 


 残すは団体優勝が懸かっている女子SLですね!みんな頑張って🔥🔥

 

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