皆さんこんばんわ!週刊アルペン語りの時間がやってまいりました。早くも第六回の投稿となり、またまたM2の野口がお届けしていきます。今回はアルペンについての話は少々にモータースポーツ(単なる私個人の趣味)について語っていきたいと思います。
みなさんアルペンスキーがヨーロッパではサッカーとロードレースと並んで三大スポーツと呼ばれていることはご存知だろうか?マルセルヒルシャーを筆頭にW杯レーサーを多く輩出しているオーストリアではスキーが国技にもなっており、老若男女問わず多くに人々に愛されています。またアルペンスキーは時速100km/hを超える高速で雪上を滑ることから『雪上のF1』とも呼ばれています。
F1を知らないかたのために簡単に説明をしたいと思います。
F1正式名称はFormula 1世界最高峰の自動車レースです。最高速は350km/hを超え、0-200km/hは驚愕の5秒です。F1を一度でも見ていただければ速さ、美しさに感動して沼ること間違いなしなのですが、日本ではあまり人気がなくもっと人気が出て欲しいと願っています。F1について語ると止まらないのでこの辺で今回のメインテーマに移りたいと思います。
今回はのテーマはモータースポーツにおけるタイムの削る術をアルペンスキーの技術へ昇華しよう!です。スピードを削りとるという点でモータースポーツとアルペンスキーには共通点があり、モータースポーツ視点でアルペンスキーを見ていきます。まずは車の曲がり方から紹介していきます。
車を曲げることで一番大切なことは荷重移動です。荷重移動、具体的にはブレーキをかけるとフロントタイヤに重さがかかる、また右コーナーでは左側のタイヤに重さがかかるといった現象です。
右コーナーでは左側のタイヤに重さがかかる。スキー的に言うと右ターンで左足外足に荷重するという意味で想像がつき易いでしょう。対してブレーキによるフロント荷重はスキーで表現する良い言葉が思い浮かばない。私たち乗る車でのブレーキは曲がるために減速するものですが、モータースポーツでのブレーキは減速するためだけではない。ブレーキングによってフロント荷重つまりリアの荷重が抜ける。その状態でハンドルをきると慣性によって回転し車の向きが変わる。早く車の向きが変わるということは速いコーナリングを実現するための重要ポイントです。
スキーにおいても同様にトップに荷重移動させて迎え角・雪面抵抗を作ることでスキーの向きが素早く変わると考えています。
この技術を最大限使っている選手がマルセルヒルシャーです。
彼の外スキーのトップは頭の真下にあり、トップに圧がかかっていることがわかります。以前私のコーチがヒルシャーが速い理由としてトップの使い方を挙げていました。トップに圧をかけトーション(ねじれ)を作ることでターンにキレを出していると。ヒルシャー自身無類のモータースポーツファンなので意図的に荷重移動をさせていたかも知れませんね笑。
以上無理矢理スキーとモータースポーツをこじつけた第六回となりました。お読みいただきありがとうございます。
ps
先日シュプリンゲンのメンバーとモビリティショーに行ってきました。一週間での来場者数が111万人らしく、とても盛り上がっていました。
車だけでなくドローンなど空を飛ぶ次世代の移動手段も展示されておりとても興奮しました。
私が個人的に一番興奮したのはWECルマン24時間で勝ったトヨタ8号車の実車を見れたことです。泥だらけで走り切ったマシンに釘付け。
最後にスーパーカーたちででお別れです。