みなさんこんにちはこんばんは!さあ今週も『週刊アルペン語り』の時間がやってまいりました!!
今週は、ブログへの登場自体ひっさびさな2年山田がお届けします。師匠(野口さん)から、酔ったおっさんが好き勝手語っているというテイでお届けするよう仰せつかりましたので、21歳ピチピチ女子大生、精一杯おっさんらしく書き進めてまいります♡
今週のテーマは、『ゲート以前のトレーニングの重要性について』です。
本格的なゲートトレーニングにおいて、コーチングをどのように自分に合った仕方で解釈するのか、深めていくのかという部分に関しては、高峰さんが第3回『外足に乗れてないよ!と言われても』に書いてくれてます。
今回は、ゲートトレーニングにおいて注意されがちな自分の滑りの癖を直すために、フリーで基礎トレーニングを行うことの重要性について、私自身の癖を参考にしながら話したいと思います。
ではまず、ゲートトレーニングにおける私自身の癖について確認しましょう。
以下の写真をご覧ください。
(ターン前半)
思いっきり腰が外に開いています。腰が外に開いているので、外足の足首が入っていません。言い換えると外足に乗れていない状態です。
(ターン中盤~後半)
身体が回っています。
ターン前半に外足に乗れていなかった、つまり、スキーに十分な圧がかけられていなかったので、ターン中盤以降で板が十分にかえってきません。そこで自力でターンを終わらせようとした結果、腰がローテーションしてしまっているのだと考察できます。
しかし、ターンを腰が回った状態で終わらせてしまうと、次のターンの始まりが遅くなり、どんどん悪循環に陥ってしまいます。
ここであぶり出せた欠点をまとめると、
「ターン前半で腰が開き、且つ外足に乗れていない。だからターン中盤~後半にかけて腰がローテーションしている。」
といった感じでしょうか。
では、これを直すために、フリーでエクササイズを行います。
そもそも、どうして「ゲートがない状況での」エクササイズが必要なのかという点に関してですが、これは単純に私たちの脳のキャパがそんなに大きくないからです。
ゲートに入った時点でまず考えなければならないこととして、ライン取りとタイミングが挙げられます。また、掘れていたりスピードが出ている状況だと、恐怖感で身体も動きにくくなります。
これらの要素に捉われず、適切なスピード下で直したい部分に全集中できるのが、フリーの基礎トレーニングなのです。
◆エクササイズその1:板の前後差をなくす意識
私は左ターン(左に向かうターン)が苦手なのですが、明らかにスキーに前後差があります。内足が外足よりもかなり前にでており、腰が開いています。
逆に、まだマシな右ターンはスキーの前後差がほとんどありません。
したがって、練習前後のフリースキーでは特に、左ターンにおいて、スキーの前後差をなくす、何なら外スキーが内スキーを追い越すくらいのイメージで練習すると良いでしょう。
◆エクササイズその2:グルニゲンターン(切り替え時に次の外足浮かす)
言葉で説明するのが難しいので写真を見てください。
切り替え~ターン前半にかけて、外足(前ターンの内足)を浮かせます。
ここで重要なのは、1個前のターン後半において受けた反発力を利用して外足を浮かせるということです。ターン前半で外足を浮かせることそのものに意味があるのではありません。外足が浮いた状況を自然と作れちゃうぐらい板がかえってくるためには、前ターンの後半で外足に十分圧がかかっている(外足にしっかり乗れている)、そのことが大切なのです。
◆エクササイズその3:ターン後半で内足を使う練習
ターン後半において外足に乗れていないということは、内足の使い方も下手なのかもしれません。
・足踏みをしながら低速で両足のポジションを確認する
・ターンの切り替えとともに外足を思いっきり外に出して、内足を外足にそろえにいく。このとき、内足をうまくつかえていないにも関わらず外足に荷重しないよう注意(語彙力無くて伝わらないですよね、すいません…。)
以上のようにエクササイズの幅を広げていくことができます。
どうでしたでしょうか。繰り返しお伝えしている通り、ゲートトレーニング時に指摘された癖を直すためにはゲート以前の基礎トレーニングが重要なわけですが、そもそもその癖がどのようなメカニズムで起こっているのか深く分析することで、効果的な基礎トレーニングを自分で選び出すことが可能になるかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回はいよいよ第10回ですね。M2のパイセン曰くなにやら面白そうなテーマになるとのこと。乞うご期待!