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『週刊アルペン語り』第十六回 ケガして滑れないなんて勿体ない!

皆さんこんにちは、今週のアルペン語りを担当するのは2年のりゅうせいです!年末年始の練習中に腰の骨を折るという思わぬ怪我をしてしまいました。。。めちゃくちゃ痛かったです

今回は皆さんがこのような怪我を負わず、快適なゲレンデライフを過ごしてもらうために、自分なりに怪我の予防について考えてみました!!シーズン半ばに差し掛かって、大会などで転倒する場面も増えてくると思うので参考になれば幸いです。

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転けてはしゃぐ中川琉晟(中3)

 

 

 

競技中の怪我は膝、頭が特に多いです。(経験則)これを読んでいるみなさんもバランスを崩した際に伸ばしたり打ったりした経験があると思います。自分の知り合いだけではサンプルが少ないので、実際全国ではどのような怪我が多いのか調べてみることにしました。

日本鋼索交通協会の調べによると、2023年2月の全国46のスキー場でのスキーでの負傷者数は約1200人、その内アルペンスキーだけで1100人が負傷をしているみたいです。スキー全体だと膝、腿、肩の負傷が特に多いです。腰の怪我は…ほとんどいませんね!

 

統計によると、怪我をしやすいコンディションとしては昼食前後の時間帯、(週末スキーヤーは)土曜日、晴天時、整備されたバーンというのが多かったです。

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↑多分こんな日

バーンコンディションが良くてスピードが出しやすい日は怪我が増えそうですね。また晴れの日は視界が良く警戒が薄れたり、気温が上がって雪が重くなることもあって転倒が多いのではないでしょうか。土曜日の怪我が多いのは久しぶりに板を履いて、操作が慣れないうちに転倒するケースが多そうです。試験明けの学生やシーズンインで滑る人は特に注意が必要です。

 

それでは怪我や転倒はどうしたら予防できるのでしょうか。

一番は身体作りだと思います。オフシーズンの間に筋トレやストレッチを十分にして雪上に立つことで、こけた時の怪我のリスクがかなり減るように感じます。シーズン真っ只中の今からできることは、朝にコントレをしてその日の一本目からしっかり動ける状態にするというのが大事ですね。アップは毎日しましょう

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朝のアップは眠いけど気持ちがいいです!

 

また防具を揃えるのもとても大事です。アルペンを始めて1~3年目くらいだと脊椎パッドやチンガードまで揃っていない選手もいると思いますが防具本当に大事です。中高スキー部の先輩はチンガードなしでSLを滑って前歯が折れていました。僕も今月骨折した時に背中から転んで、脊椎パッドから若干はみ出ている部分の骨が折れていたので、防具の必要性を感じました。全部揃えようとすると結構高いですが、こけた時、ミスターンをしたときに必ず機能するので身につけるに越したことはないです。

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大学生は来月あたりから春休みに入って長期間山に籠る人が多いと思います。大会が近づいてくると焦ってレストを取らずに何日も滑ってしまう(僕だけ?)ことがあると思いますが、休みを取らずに滑り続けるのは本当に危ないです。疲労がたまった状態でポールに入っても良いパフォーマンスが出来ず、怪我のリスクも高くなるので一週間に一度は休みを取るようにしましょう。ケガで滑れないのは本当に勿体ないです。

 

簡潔に怪我の予防法を纏めると、

・オフシーズンに筋トレ、体作りを欠かさずにする

・毎朝コントレをして動ける体で滑る

・防具をしっかり身に付ける

・こまめにレストを取る

みたいな感じですね。どれも当たり前のことですが、それを当たり前に出来ることが怪我の予防の第一歩に繋がると思います!

 

 

競技中の怪我は程度によってはシーズンを棒に振ってしまうので、細心の注意を払って練習に臨みたいですね。ということで半分自分への戒めも込めてアルペン語りをお送りしました!それではまた来週

 

 

 

 

 

 

 

先日オーストリアのフラッハウで開催されたワールドカップでは、シフリンがこのコースでの五度目の勝利を挙げました。めちゃくちゃかっこよかったので是非見てみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=a9MGmh5vpi0

フラッハウ戦2本目

 

 

 

 

参考文献

2022/2023シーズン スキー場傷害報告書

http://www.nikokyo.or.jp/files/libs/487/202312070853345941.pdf