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『週刊アルペン語り』第二十三回 志は高く、心技体の頂点 "アルペンスキー" 高速系

どうも、岩岳の高速系代替SG,SGの2種目で準優勝したダブルシルバー男こと高峰です。優勝したかったあ。ちなみにこの呼び方で言うと山田かれんはダブルブロンズガール。w.s.s.の山本たかなりはダブルゴールド、二冠王ですね。

 

 

自分は優勝を目指していたのですが、岩岳大会は非常にいろいろな目標を定めることのできる大会です。個人の目標設定レベルとしましては、まず100位以内に入ってポイントを獲得すること。次に50位以内に入ってシードを獲得すること。GS,SLならば30位以内にはいってフリップに乗ること。さらに10位以内に入って表彰されること。ここから雑誌に載り出します。次に3位以内に入ってメダルを貰いインタビューを受けること。そして最後に優勝してホワイトプラザに名前を刻んでもらうことですね。建物に名前書いてあるなんて、なんて名誉!!ええなあ(ロックにええなあを使うようにと教えました)

ここまで来れたのは、ライバルやシュプのみんなのおかげです。ありがとう。自分の筋トレ黎明期を支えた山脇氏、秋学期にサボりを許さなかった三浦氏(白馬でもお世話になりました)、栗原氏、後半サボりがちだった矢嶋氏。ムキムキモデルw.s.s.山本選手。さんきゅーですよ。

 

早稲田筋トレフレンズ
(+れおん, サトシ)

 

では本題です。今回はアルペンスキーのタイムの伸ばし方についての居酒屋トークとなります。最近、アルペンスキーは心技体の全てが求められる究極のスポーツであると思うようになりました。ワックスを全く塗ってないのに大会で負けてめちゃめちゃ悔しがって泣いてしまう人。練習日数は多いのに柔軟を全くしない後輩。スタートの練習を大会当日で焦ってやりだす人。いろいろな選手がいます。バーを切って雪上に放り出されたら、あなたは一人です。自分の心、体、そして技術を持って斜面を最速で滑り降ります。

 

 

心技体とは何か?心技体はアルペンスキーでは以下のような内容になると思います。

 

心:勝ちへの意気込み。自分の技術への信頼。
技:滑走技術。ラインの選別。
体:勝てる体。道具の仕上がり。

 

勝つためには、これをバランスよく高めていく必要があると考えています。気合いだけあればええのか。気持ちが強いだけの子ですね。速くはないです。ただ日数滑れば上手くなるのか。もちろん上手くはなります。ただそれだけで勝てるのか?タイムを縮めるには体を鍛えていく必要もありますね。言いたいことは一つ。心技体の要素をバランスよく高めていく必要があるということです。

 

アルペンスキー戦闘力:心×技×体

 

自分に今足りないことは何かを意識し、足りない要素を伸ばすことで効率よく速くなることができます。ちなみに自分は"体"の部分がいままでスキー人生で欠けていたので、今シーズンは体づくりに着手しました。もちろん剣道やアルティメットで筋肉質な体ではありましたが、アルペンレーサーに大適切な体ではなかったと感じていました。結果的にスキー歴の中で今シーズンは飛躍的に成績を伸ばしたと考えています。

 

心技体の要素を分類します。



・勝つ意識
・緊張に対する強靭なメンタル
・速度に対する恐怖心(高揚心)

 


・スキーの技術
 - スタート技術
 - 漕ぎ技術
 - 滑走技術
 - ゴール技術
・スキー理論の理解
・スキー道具の理解
・トップスキーヤーのイメージ

 


・アジリティ
・筋力
・柔軟性
・筋持久力
体幹
・体重
・滑り張りの良い板
・反応の良いブーツ

 

高速系前のチューンルーム


どんな選手でも練習はします。目標とした選手を超えるのに同じことだけしていても越えられません。練習以外に、自分でスキー動画を見て比較することや、アジリティを鍛えたり、体重を重くしたり(諸説あり)することが必要なのです。

 

また今自分の成長が止まったと思う人もいるでしょう。そのような人は心技体の別のベクトルから技量を伸ばすことで成長が期待できます。成長曲線はいろいろな例が考えられていますが、ある時突然技量が伸びることを信じて練習を続けるよりは現実的な方法です。

 

ある時技量が伸びちゃった系の例

 

スキー始めてから数年なのに上手!?となる選手には練習以外のことをしているという共通点があります。自分がそれに気づいたのは高校1年の剣道技量成長期でした。練習以外に、真似したい高校トップレベルの選手の技動画を眺めてたら気づいた時に上達していたというものです。勉強でも授業受けてるだけじゃ成績上がらないですよね?自分で考えて違うことをするのです。アルペンスキーでも同じです。

 

・スキーの動画無限に見てる系男子
・なんか体柔らかい系女子
・サッカーとかのスポーツ上がりで足ができてる系男子
・夏に無限に筋トレしてる系男子
インラインスケートを毎週やってる系変態
基礎スキーやってた系プレイヤー

 

だいたいアルペン初年度や2年目で速い選手は、この例に当てはまると思います。だいたい"体"や夏に磨いた"技"でアルペンスキー戦闘力を上げてるわけです。ちなみに"技"はだいたいアルペンスキー歴100日を超えると世界が変わると聞きます。シュプのよしみつはアルペン2年目で、高校でもスキーしていた勢を高速系にて蹴散らしました。去年のこの時期はボーゲンみたいなものでしたよ彼。すごい!彼は、スキーの動画無限に見てる系男子 & 夏に無限に筋トレしてる系男子 & インラインスケートを毎週やってる系変態でしたね。また横国の三浦も一位違いで高速系のシードを獲得しています。アルペンは2年目ですが、基礎スキーやってた系プレイヤーで気合いが入っております。


以前のアルペン語りで大会に向けてアジャストしていく必要性を述べましたが、心技体も大会にむけアジャストしていく必要があります。例えば岩岳高速系SGですと以下のような要素が求められます。

 


・超ハイスピードに対する対抗心
・自分の足と技量を信じる心
・0.01秒でも速く滑り切る意識

・緩斜面スタートの漕ぎ、スケーティング
・緩斜面低速90度カーブ処理
・斜面中央渡り廊下の高速90度カーブ処理(2回)
・ゴール前の直線低姿勢クローチング
・滑走技術

・体重
・クローチングを長時間組める筋力
・練習で怪我をしない柔軟性
・マジで滑る板
・コンディションに合わせたエッジ

 

これがDHになると体重がもっと求められたり、"技"の部分を減らしてもよくなります。またこれがGS,SLになると"技"の比率が増えます。アルペンが大学からの選手でも高速系で良い成績がでるのはこれが理由です。女子では3年の時ふゆめが入賞していますね。すごい。"技"もあるのですが、個人的にはそのときは"心"が仕上がっていたのではと感じています。練習量が足りて自分の技量に対する安心感がないと攻めきれませんよね。

 

自分に足りないものは何か。目指す先は誰か。違いは何か。本当に頂点を目指すならこれ以上のことも求められるでしょう。まあ、自分の目標に合わせて楽しくスキーしていきたいですね!志は高く!また雪上で

 

springen-ski.hatenablog.jp

 

シュプリンゲンM2高峰


グラフのみ引用:https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=54756?site=nli