早稲田大学シュプリンゲンスキークラブ公式ブログ

早稲田大学公認のアルペンスキーサークルです!

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ピスラボ合宿

南半球ではfisレースが始まりましたね。
大越選手とか新選手とかも参戦してるみたいですが、いまいちな結果で。。。
また、北海道の大雪山では初雪観測とか。。。

かなり雪山が恋しい季節になってきましたね。
そんなシュプリンゲン5人衆(西崎・美崎・中曽根・青沼・野口)は、
8月17日から8月19日の間、雪山とはいかないまでも
スキーができる所にやってきました!
野沢温泉にあるサマーゲレンデです。

野沢温泉では、昨年からピスラボを設置。
雪上に近い感覚で練習することができるので、毎年の夏の恒例イベントになっていますね。


来シーズンにつながるように、様々なエクササイズを含め、時間いっぱいトレーニング。
滑るときのポジションだったり、動きだったり、それぞれの課題としっかり向き合う3日間になりました。


【Another story〜ピスラボ・野口編】

彼は、今日も、スキーをした日の夜、ノンアルコールビールを飲みながら、布団に寝転がり、今日の甲子園の速報を観ていた。
その姿は、仕事のない週末にソファーに横たわってテレビを見ているおっさんそのものだった。おつまみは柿の種だった。
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7月中旬、彼はシュプリンゲンのミカエラ・シフリンになるべく減量を始めた。
玄米ご飯やノンオイルのツナ缶などの高タンパク低脂質の食事を心がけ、とり天を食べるときには衣を剝がすほどの徹底ぶりであった。
彼の意志は固かった。

ところが転機は突然にやってくる。
それは、8月のはじめ、彼がシュプリンゲンの夏合宿に参加した時のことだった。
普段とは異なる場所。楽しい空間。
彼は「今日だけなら、少しだけなら。」
と、ついに禁断の扉を開いてしまった。揚げ物やお菓子に手をつけてしまったのだ。
固かった彼の意志はどこに行ってしまったのだろう。
その日から、彼は減量をやめてしまったのだった。
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酔いが回るはずのないノンアルコールを瞬く間に飲み干したおっさんは、ビール腹を右手で叩きながら、
酔っぱらった勢いで、西崎にこう打ち明け始めた。
「僕、腹は出てるんですけど、その内側にしっかり鍛えたバキバキの腹筋を隠してあるんですよ。
どういうことかっていうと、実は僕の中には、もう一人の僕、すなわち“リトル野口”がいるんですよ。」

西崎は吹き出しそうになるのを必死にこらえながら、彼の話の続きに耳を傾けた。
「僕が好きでない腹筋とかアジリティーレーニングとか油の制限とかは“リトル野口”がやってくれてるんですよ。
シーズンが来たら、きっとどこかにいる“リトル野口”が現れて、キレッキレの体に仕上がってると思います。」

おっさんは話し出すと止まらない。
彼は自身の恋愛観を話し始めた。
「本当の自分・“リトル野口”は純愛を求めてるんですよ。純愛を。
でも、今の自分はOLがいいですねぇ。年上の女性に弄ばれたいんですよぉ。
恋愛は顔で決まる? いや、そんなことないですよ。大事なのはカラダですよ。カラダ。
理想の女性? そんなの峰不二子に決まってるじゃないですか。」

西崎は気づいた。彼は‛生粋のおっさん’なのだと。

彼の現在の姿は化身であり、本当の姿は“リトル野口”である。いずれ“リトル野口”が現れるに違いない。
彼は、このような妄想にとらわれて生きているのである。
シュプリンゲン入部5か月。奥底に隠した本性をついに表し始めた野口。
「おっさん道」を極め続けたその先に彼の春は訪れるのだろうか?

「Another story〜ピスラボ・野口編」完!

@@@@@@
やめて、おっさん野口の特殊能力で、“リトル野口”を焼き払われたら、わずかに残っている純愛を求める野口の精神まで燃え尽きちゃう!

お願い、立ち止まって考えて野口!“リトル野口”が今ここで倒れたら、4月に交わした彼女をつくるっていう約束はどうなっちゃうの?可能性はまだ残っている。ここを耐えれば、チャンスはやってくるんだから!

次回、「“リトル野口”死す」。デュエルスタンバイ!



※しょうもないお話につき合わせて申し訳ございませんでした。
本ストーリーは事実とは限りません。詳しくは野口自身にご確認くださいませ。


文章書くのはスキーと同じくらい難しいね,
美崎