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『週刊アルペン語り』第二十七回 大会への意識

【はじめに】

 どうも、横浜国立大学4年の渋谷です。高峰さんからお誘いを受けたので岩岳期間中の皆さんのためになるような話をしたいと思います。

 

 それはずばり、大会に向けた精神的な安定です。

 

【スキーは個人競技

 個人競技は心・技・体の能力が重要であると考えています。僕の場合メンタル(心)が弱いため、大会でパフォーマンスをどのように練習時と同じ状況に持っていくのかが現在の課題と考えています。練習時に比べて大会ではパフォーマンスが落ちるのは誰でも当たり前にあることだと思います僕の場合はその差異が特に大きいと自覚しているので、現在でも試行錯誤して改善を試みています。以下は現在の自分の取り組み例なのであくまで参考程度に一読して頂けたらと思います。

 

【練習でも緊張感もってやってみる】

 練習での緊張感というのはポール練習でもスタート直前は脳内で大会当日を想像し、スタートをするように心がけるということです。これによって大会当日でのパフォーマンスの下限をある程度知ることができると考えています。

 下限を知ることで、練習中で滑走後にリフトに乗車するたび、自身の滑りを分析して何ターン目までは理想とする滑りができていたとか、ここでラインどりをミスしてターンが遅れてしまったため外足に乗れていなかった、といったことをひたすら考えます。また、すぐにスタートするよりもイメージを誌ながら実際にフォームを作ってみてから滑るほうが効果的な練習ができるので、無線を入れた直後にスタートしている人たちは(滑走日数だけを無駄に増やしているので)1本1本大事に滑ってみてほしいです。

 このように練習で滑走技術の思考と修正を繰り返すことで、パフォーマンスの上限を伸ばし、無意識下でも良い滑走ができるのではないかと考えます。例えば、現在の私は大会中には当たり前のようにカービングターンで滑走していますが、これも練習量によるパフォーマンス上限の増加といえます(滑走日数は大事)。

 

【大会当日での意識】

 練習によってパフォーマンスの上限を伸ばしてから迎える大会当日は不安要素の排除を徹底しています。自身の性格上考え出すときりがなく、不安要素に対して慎重すぎる対処をしてしまうため、要素に対してランク付けした後に一番大事なこと以外はすべて忘れるようにしています。例えばインスペクションではGSやSGの場合はスルーの前後、SLの場合はヘアピン・ストレートの前後のみを重視し、後は自身の技術を信じてきれいさっぱり忘れています。また、僕はあまり頭が良くないので全旗門を覚えることができず余計に不安に陥ってしまうということが十数年の競技人生でわかったため、この考え方以外はできません笑。

 

【最後に】 

 ここまでつらつらと述べてきましたが、やはりメンタル面の安定は練習量の確保が最重要です。事実僕の今シーズンの滑走日数は2週間程度のため、今まで結果が振るわなかったことも納得できます。ただ、【大会当日での意識】は滑走日数が足りない人でもできることではあるので岩岳やほかの大会がある人はぜひ試していただけたらな~と思います。

以上、留年しかけた横国の渋谷でした。